『きものSalon 2023春夏号』に、弊店の袋帯・色無地・宮城里子作 琉球本紅型染帯 が掲載されました。
雑誌掲載品のご案内です。
3月1日発売の「きものSalon 2023春夏号」の紙面にて、色無地1点、袋帯2点、本紅型の染め帯1点をご掲載いただきました。
「お子様の祝い着とおつきそいの装い」コーナーでは、
まず、初宮参り向けに、野口さんの素敵な付下げに合わせ弊店の袋帯(p.146)を、
次ページでは、七五三向けとして、弊店の色無地&袋帯のコーディネート(p.147)をご掲載いただきました。
色無地は染めの川勝オリジナル品で、弊店好みに色を染め出ししていただいた作品です。
ちなみに、私共では、– 愛され着物スタイルpart4– として袋帯を、
弊店オフィシャルサイト『旬のお勧めコーディネート』にて掲載しております。
素敵な紙面と比べるのは恐縮ですが、よろしければ、サイトも合わせてご覧いただけますと幸いです。
そして、「型染め帯の底力」コーナーの見開き(p.93)で、宮城里子さんの琉球本紅型の染名古屋帯をご掲載いただきました。
宮城さんの染帯の、落ち着きに秘めた華やかさはさすがでごさいますよね。
本作品は、オフィシャルサイト『特選』に掲載しております。
前腹はどんな柄?などなど、ご興味ございましたらご覧くださいませ。
きものsalonさま、ご掲載いただき有難うございます。
是非書店にて紙面を御手にとり、ご覧下さいませ。
『旬のお勧めコーディネート』
■無地着物をご入卒シーンに
■礼装着の一揃え - 若々しい華やぎを 愛され着物Style part4 –
『特選』
■宮城里子 本紅型染名古屋帯(梅に雲)/上田紬地
コーディネート「優しいグレイの立涌小紋に湯本エリ子さんの染名古屋帯」
AIの進化は進み、ヒトとの区別も付かなくなるかも、またその必要もなくなるかもと思えるこの頃、
つくづくと、弊店周りの着物の世界はスローでのんびりゆったりしているなと思います。
「周りの」と断りを入れたのは、デジタル印刷等の新しい技術や新素材等、新たな提案を積極的に進めるところもあり、それも素晴らしいなと拝見しつつ、
私共としては、それとは対極にあるような人の手の素晴らしさを大切に、職人さん&問屋さん&作家さんと共に染織の素晴らしさをお伝え出来たら最高だなと思うのです。
特に、名も知られることもない職人さん方のひたむきさ、無骨にコツコツと布を 染め 織る 職人さん方の手仕事の良さや味わいをお客様にご紹介するのは、私共の最も重要なミッションととらえています。
今回、オフィシャルサイト『旬のお勧めコーディネート』で掲載いたしました、こちらの小紋(立涌/薄墨濃淡に白藍の段彩)、この小紋も職人仕事の良き品です。
小紋に触れて即感じる生地のクオリティ、そこに経験値を積んだ職人の染め仕事の重みが加わって得られる「素敵さ」を、身に纏いお感じいただけることを、願っています。
そんな職人仕事の小紋に、湯本エリ子先生の染帯(大山れんげ)をコーディネート。
湯本先生の素晴らしさは皆知るところでございますね。
とっても綺麗な大山れんげ。
春がだんだん深まって、街から野山へと初夏にかけて開花を進めてまいりますが、ここで気になるのは、花の帯の着用時期のご判断。
実際、よくいただくご質問でもございます。
お気になるのであれば、開花に合わせ、毎年のお楽しみになさったらと思いますし、そうでなければ、お印として、季節を問わず楽しんでいただいてもよろしいのでは。
特に湯本先生のように、作家の世界観でアレンジされた花であれば、そんなに心配なさることもなく、季節を長くお楽しみいただけるように思います。
コーディネートは、当オフィシャルサイト『旬のお勧めコーディネート』でご紹介しています。
帯締め&帯揚げは、二通りのコーディネートをご用意いたしましたので、帯締めと帯揚げによる印象の違いにも、着目していただけますと嬉しいです。
足袋の右足だけのお誂え
着物には欠かせない足袋。
皆様、どうなさっていますか?
ちょっと話が長くなってしまいますが、暫しお付き合いくださいませ。
能や狂言、歌舞伎等の観劇の折、舞台に近い席で拝見する時には特に、演者の白足袋に目がゆきます。
御足に沿い、皴もなくぴたりと収まった白足袋は実に美しい。
着物を着始めた頃には全く気も付かず、思いも及ばなかった白足袋の大切さ。
当時は足元など見ることもなかったかも…
そんな未熟な私に、足袋の大切さを教えてくださったのはお茶の先生でした。
既成の足袋では足首と指のおさまりが悪く、不格好だったのでしょう、見るにみかねたのか、或る日、足袋を誂えたら、とご紹介いただきました。
当時も足袋の誂えが出来る足袋屋さんは限られていたように思います。
「銀座くのや」さんという、今は廃業されたお店の支店が大阪にあり、そこで足袋を誂えたのです。
箱を開け、ずらりと並ぶ白足袋にネーム入りのこはぜを見た時の嬉しさ♪
まず、ネーム入りのこはぜにうわあと感動し、足入れした時のフィット感に、さすがお誂えと実感いたしました。
それまで、まあ履ければいいよね、と思っていたのが間違いで、足に合う足袋は快適で、心なしか、足もきれいに見えるよう…。
その後、縁あって呉服業に携わることとなり、着物が日常着になった今日では、先生の後押しに感謝するばかりです。
銀座くのやさんが廃業後、今はゑびす足袋さんで誂えています。
タビックスやストレッチ足袋など、足袋のお好みは人それぞれですね。
ただ、もし、足袋に困ってらっしゃるのであれば、ゑびす足袋さん、お勧めです。
多くの既成型を揃えてらっしゃいますので、誂えずとも御足に合う足袋が見つかる可能性大ですよ。
さて、ようやく本題に入るのですが、、
足袋には未だお悩み処がございまして、それは「右足だけ足袋が傷む」問題。
なのです。
効き足である右足から踏み出し、立ち座りを繰り返すからでしょう、右足だけが傷んでしまう。
傷む個所は決まっているので、力を入れる場所を変える、あるいは、左足から踏み出す等の努力はするものの、長年の癖は抜けません。
そうして、左足の足袋だけがひっそり残される。
勿体ないですよね。
であれば、右足だけ誂えたらよいではないか。
と、思い切って、「右足だけ」誂えることに。
6足単位の注文であれば、とえびす足袋さんに受けていただき、まっさらの右足のみ6足(つまり三足分)、誂えました。
そもそも片足だけを足袋屋さんが誂えてくれるだろうかという心配と共に、両足の足袋の色の違いが気にならないのかなと、心配してもいたのです。
白の綿100%のキャラコ足袋は僅かながら白色に変化がございます。
まっさらの白の右足足袋と並んだ時に、左右で色が違いはしないだろうか、と案じていたのです。
で、履いてみたら、案外大丈夫♪
若干色は違うのですが、履いている本人が感じる程度で、恐らく気にならないレベル。
今まで残されてきた左足の足袋が履けるようになり、今まで勿体ないなあと思っていた足元問題が解決したのです。
きっと、同じように、「片足だけ足袋が傷む問題」に悩んでいる方いらっしゃるのでは。
ご参考になさってくださいませ。
*恐れ入りますが、片足のみの誂えが可能かどうかは、数量や価格等含め直接お確かめ下さい。
コーディネート「芝崎圭一 白藤色の座繰紬に 洛風林 貝花文の帯を」
芝崎圭一さんの白藤色の座繰無地紬に、洛風林の貝花文の帯を合わせました。
芝崎さんも洛風林さんの作品も、共にとても 人気がございますね。
見ても綺麗ですが、着て更に良さを実感する芝崎圭一さんの紬たち。
しゃっきりとして且つ艶のある布面は、普段、紬派の皆様たちが、柔らかもののお席にのぞむ時、どんなに心強いことか。
紬の着やすさはそのままに、布面の程よい艶が照り映えますから、無地や熨斗目柄の作品を選んでいただき、付下や訪問着で集うお席へと、自信をもってお出かけいただけますね。
逆に、普段は垂れもの派の皆様にも、その風合いは心地よく新鮮で、より洒落味を味わうアイテムとして、多くのご支持をいただくようです。
洛風林さんもまたいわずもがな、人気の織問屋さんでございますね。
毎回感じるのは、同じ柄(文様)でも、配色を変えて、新しいときめきを見せてくれること。
新しく織りあがるたびに、これもステキ、あれもステキと、目移りします。
貝花文も人気の高い柄の一つでございますが、シンプルな淡彩トーンでありながらのこの存在感。
ぱっと目を惹く華やかさではなく、さりげなくお洒落さをアピールするようなニュアンスがとても素敵。
柄の中には寒色系と暖色系がブレンドされていて、着物選びの巾も広がります。
淡く柔らかいトーンでまとめた一揃え。
モダンな空間に映えるシンプルさはスタイリッシュ。
色を少なく、柄も少なく、いわば、引き算感覚でまとめたコーディネートでございます。
お食事会や観劇へ、またオフィシャルな会合まで。
様々にお召しになってくださいませ。
この度のコーディネートは、当オフィシャルサイト『旬のお勧めコーディネート』でご紹介しています。
どうぞご高覧下さいませ。