
呉服屋をしておりますと、
極上の布に触れる機会もおのずと多くなるように思います。
山下家の黄八丈もその一つ。
先日悉皆でお預りした着物も大層美しく、年を重ねても褪せることがない魅力に満ち溢れておりました。
お盆休み明けのご紹介は、極上の無地、山下芙美子さんの黒八丈のお着物を。
黒八丈に小名木さんの織名古屋帯を合わせてみました。
樹木の陰に咲く小さな花、大地の色、優しい陽をイメージして作られたという帯「Largo」。
黒八丈は、そのモダンで洗練された艶感が人気ですが、八丈島という僻地の自然に育まれた織物でもございます。
島で生まれた蚕を島のスジダイや泥田で染め、織り上げる黒八丈は茶味を帯びた柔らかい黒なのです。
小名木さんの柔らかさと出会う組み合わせ。
秋らしく柔らかく、まとめてみました。
黒八丈ですから、
例えば誉田屋源兵衛さんの袋帯で、迫力のある華やぐスタイルにまとめても綺麗。
あるいは美術工芸啓さんの袋帯ですっきりモダンにまとめても素敵ですね。
憧れの黒八丈。
単衣にも袷にもどうぞ。
■ 着物:山下芙美子 黒八丈(無地/市松綾織) 黄八丈めゆ工房
※お値段は、お問い合わせ下さい。
■ 帯:小名木絵千翔 九寸織名古屋帯(Largo)
●品切れ
※御誂えや似寄り品等は、お問い合わせ下さい。
■ 帯締め: 帯締め 綾竹台遠州組(苔色×団十郎茶)
本体価格 45,000円(税込 49,500円)
■帯揚げ: 帯揚げ(段暈かし/楊柳) [単衣向] 10種 若芽色(No.3)
本体価格 14,000円(税込 15,400円)