織物

八丈島で守り続けられてきた山下家の黄八丈。
実直で誠実なお仕事から得られる美しい布「黄八丈」は、江戸の昔から今も変わらず憧れの織物です。
黄八丈は、黄・樺・黒の三色のみ。
柄はといえば、縞と格子が中心の中、無地は少なく、とりわけ最も希少なのが黒の無地「黒八丈」。
山下芙美子さんの極上の無地、黒八丈をご紹介いたします。
黒八丈は、
数年乾燥させたスジダイ(シイ)の皮を染料とし、
そして、山下家の泥田による泥染により、
艶やかで華やかで 尚且つ温もりのある美しい布が生まれます。
スジダイで十数回下染を繰り返し、泥田の泥に付け、更に4~5回染め上げる。
これらの途方もない作業を繰り返して、この美しい布が生まれるのです。
草木染がどちらかというと落ち着いた色合いでイメージされることが多い中、
そうではない魅力、三代続けても褪せない光沢や艶やかさが黄八丈。
とりわけ、無地の黒八丈はモダンさや都会的なイメージも併せ持つ、憧れの黒なのです。
織物は、無地極上といわれます。
それは、糸質であり、染色や織り人の技量が如実に布に現れるから。
中でも、稀少な山下芙美子さんの黒八丈は、モダンにもクラシックにも。
盛装着として、もちろん趣味のお集りにも。
帯の合わせ方次第で、様々なシーンにお出かけ下さい。