
今年は6月から既に盛夏のような暑さが続きますね。
そろそろ秋物をご紹介したいなと思いつつ、こう暑いとやはり目にも手にもさらりと触れる生地が心地よく、薄物(夏もの)の涼やかさに心惹かれ…
さらさらと心地よい絽紬地の夏小紋に、大村幸太郎さんのカモメの帯を合わせてみました。
絽紬地の小紋は斜めにしけ刷毛を走らせ描いたしけ引き小紋。
お仕立ていたしますと上前や身頃など各部分で異なるしけ筋の向きや角度が交差し、表情豊かな小紋となるのです。
縹色の濃淡のしけ筋の掠れた風情や強弱、
時折覗く白藍色や瓶覗色は明るさをプラスして、噛めば噛むほど(笑)味わい深く、職人さんの凄みを感じますね。
そのしけ筋は、雨であり波であり海のように。
うねる波の上を悠々と飛ぶカモメの帯、大村幸太郎さんの作品を合わせてみました。
大村さんの作品との出会いは魚影紋でした。
グラフィカルに描き取った魚のデッサンやその構成力が素敵で、それから拝見するように。
この帯にも大村さんの魅力が溢れています。
浮世絵のような大胆な波は同時に繊細でもあり、精緻な蝋吹雪をあしらった帯地自体が、まるで波の花のようですよね。
ゆうゆうと力強く飛ぶカモメが主人公ではあるのですが、波もその背景も素敵で、どれ一つ欠けても成り立たない世界観を感じます。
夏の着物姿は一服の涼。
お洒落をして出かけましょう。
■ 着物: 夏小紋(しけ引き/浅縹のゆらめき・絽紬地)
本体価 260,000円(税込 286,000円)
※反物価格
■ 帯:【夏・単衣】大村幸太郎 染名古屋帯(かもめに波)
※お値段は、お問い合わせ下さい。
■ 帯締め: 帯締め 綾竹レース組(紅梅暈し/薄藤紫と淡黄蘗色の段暈し)[夏・単衣向]
本体価格 35,000円(税込 38,500円)
■ 帯揚げ:絽縮緬帯揚げ(無地/白練り)[夏・単衣向]
本体価格 12,000円(税込 13,200円)