
飴色のひなびた古金屏風の上に、さらりさらりと、墨で描いたような蜻蛉の帯。
蜻蛉は、描きではなく織りであり、古屏風のような背景も西陣の誇る技術「引き箔」「漆箔」による艶やかで奥深い輝きなのです。
蜻蛉の尻尾には「Let it be」の文字が。
迷いなく自由に羽ばたけそうですね。
伝統の技法を守りながら、創作は自由に楽しくおおらかに、誉田屋源兵衛さんの遊び心を感じます。
着物は、士乎路紬を合わせました。
経緯とも手引きの真綿で丁寧に引かれた糸から生まれる士乎路紬は、軽くて皴になり難く、ふんわりと柔らかいのです。
本作品はその士乎路の糸に、野蚕の冴えた色がアクセントとなる与那国蚕の横縞段です。
黒橡色に与那国蚕の細縞段の冴えた柑子色が素敵ですよね。
着物も帯も尊き手仕事の温もりと、創作への情熱が感じられる作品です。
帯締めにも遊び心を。
ドット模様が楽しい帯締めは、こちらも唯一無二の内記台から組まれる作品です。
■ 着物: 士乎路紬(しおじつむぎ/与那国蚕の縞段・黒橡色)
※反物価格
本体価格 430,000円(税込 473,000円)
■ 帯: 誉田屋源兵衛 九寸織名古屋帯(Let it be 蜻蛉)
※お値段は、お問い合わせ下さい。
■ 帯締め: 帯締め 東内記組(黒に黄と紫ドット/バチ房〔扇面房〕)
本体価格 20,000円(税込 22,000円)
■ 帯揚げ:帯揚げ(縮緬/無地・光悦茶)
本体価格 10,000円(税込 11,000円)