森の気配、お感じいただけますでしょうか。

常緑のモミの木を映したような、黒みを帯びた深い緑”黒織部色”の丹後織御召に刺繍が愛らしい名古屋帯を組み合わせ、ご紹介いたしました。

 

着物は、ご自宅で洗える絹「丹後織御召」の市松網代柄の黒織部色。

 

ご自宅で手洗いいただく場合は、裏を付けない単衣仕立てのご用意となるのですが、今回は裏を付けた袷の着物としてのご紹介です。

洗えるということはつまり水に強いということなので、突然の豪雨も頻繁な今、濡れても大丈夫という安心感は嬉しいですね。

 

そして、このコーディネートの主役はもちろん帯、銘は「トナカイの森」。

 

トナカイさんや周りのモミの木やヒイラギ等、そのステッチのような愛らしくハートフルな柄は全て手刺繍で描かれているのです。

 

大人の心にきゅんとくるこの愛らしさは、刺繍技法のこだわりから生まれます。
トナカイさんは小さなつぶつぶ、相良刺繍という刺繍で表現され、より立体感を感じると共に温かみも感じるのです。特に、足とツノが可愛い♪

落ち着いたお色遣いも素敵です。

 

帯締め、帯揚げも緑をベースでまとめつつ、帯締めにはほんの少しだけ赤みをプラスして。

 

クリスマスコーディネートとして、

また、ウィンターシーズンを彩る組み合わせとしてどうぞ。

 

 

 

※ 丹後織御召は袷着としてご紹介いたしましたが、冬も単衣でお過ごしの方は、単衣仕立てでどうぞ。