
森健持さんが描く大人可愛い辻が花の作品はいつも心躍ります。
もちろん、古典的な辻が花の作品も素敵ですが、弊店はその確かな技術とセンスで生み出されるキュートな作品も大好き。
新柄の発表を楽しみにしているのです。
今回頂戴いたしましたのは、『ばでぃ』
向かい合った狐たちが宝珠の中に鎮座する染帯です。
こちら、伊藤若冲の紙本著色『伏見人形図』に登場する狐さんをテーマに、帯へと創作した作品なのです。
若冲といえば動植綵絵が有名ですが、この伏見人形も長年描き続けていたそうです。
上質な塩瀬の染帯のお色は、グレイッシュブルー“秘色色”(ひそくいろ)。
淡い香色のドロップのような宝珠の中に向かい合うのは、お狐さんたち「ばでぃ」。
狐が口に咥えているのは、伏見稲荷大社の霊徳を身につけるための「鍵」。
帯の前腹には、宝珠の中にそれぞれ鍵と鈴が描かれていて、キュートで且つ祈りが込められた染帯なのです。
絞り染めのゆらぎは、豊かで温かい気配を生み出し、強弱をつけ描いたカチンの狐の洒脱なラインもとても素敵ですよね。
子供っぽくならずに、凛とした優しい世界観が生まれるのは森さんの技量の成せる技。
霊験あらたかなキュートな伏見のお狐さん。
貴女を見守ってくれますように。
宝珠の淡い香色に合わせ、
芝崎圭一さんの鳥の子色の無地着物を合わせています。
丁寧に織られたしゃっきりした座繰りの肌心地は格別ですから、一度袖を通すと、二枚三枚とお求めになるファンが多い芝崎さん。
単衣にも袷にもお勧めです。
帯締めと帯揚げは、馴染ませトーンで。
細ゆるぎ組は、その細めの巾がお洒落だと通年使用の方も多くなりました。
■ 着物: 芝崎圭一 座繰紬(無地/鳥の子色)
本体価格 300,000円(税込 330,000円)
※反物価格
■ 帯:森健持 染名古屋帯(ばでぃ・辻ケ花/塩瀬)
●品切れ
※御誂えや似寄り品等は、お問い合わせ下さい。
■ 帯締め:帯締め 細ゆるぎ組/冠組(三色暈し/淡い宍色)
●品切れ
■ 帯揚げ: 帯揚げ(斜め山型暈し/薄水色×乙女色)
本体価格 16,000円(税込 17,600円)