織物
多彩な色の織り成すグラデーションに引き込まれます。
ひといろとして濁りのない透明感のある綺麗さは丁寧なお仕事の賜物ですね。
草木からいただく命を最大限に引き出し丁寧に織り上げる。
座繰りのしゃっきりとした風合いとしなやかさ、そして光沢感は唯一無二。
芝崎圭一さんの作品、絣・多色暈し段の作品です。
どの部分を拝見しても単色ではなく、多色が寄り添う色彩の変化が巧みに表現され奥行きのある表情を魅せてくれます。
少しずつ濃さを増してゆく薄花色の暈し段は、大きく分けると5層位のグラデーションでしょうか。
細め段の天色(あまいろ)の綺麗ブルーがとても爽やか。
絣味や暈しも美しいのですが、更なるステキポイントは緯にすっと現れる細いライン。
刺繍のような立体感さえ感じるすくいのその細いラインは、天蚕糸遣いによりきらりと煌めきます。
料理で例えれば、それは隠しスパイスのようなもの、抜群の威力を発揮するのです。
程よい照りと艶感を楽しめる芝崎さんの座繰り紬。
帯の合わせ方次第で、カジュアルなお昼間のお出かけにも夜のおよばれにも。
単衣にもお勧めです。
■ 芝崎圭一 座繰紬(絣・多色暈し段/鳥の子色に薄花色のさざ波段)
※反物価格
本体価格 400,000円(税込 440,000円)
★『きものSalon 2026春夏号』(2月28日発売)に掲載されます。








