兵庫県 S様 part4
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お色は好みだけれど、家紋があるから普段には着ることが出来なくて
S様からお手持ちの色無地についてご相談をいただきました。
お洒落着として着物を楽しむS様にとり紋付きの無地着物は着用機会も少なく、
ご紋に紋泣き(紋が滲んだようになること)も見受けられることもあり、今回、ご紋の上から洒落紋をお入れすることをご提案。
以前、お手持ちの結城紬に雪の結晶の洒落紋を施しましたので、刺繍の美しさや洒落紋の愉しさは既にご存じ♪
さあ、今回はどんな洒落紋にしましょうか。
ご相談を重ねまして、薄い裏葉色の無地ですから春用と考えて「藤」の洒落紋を入れることに決定。
「藤の着物や帯は持っていないので楽しみです♪」とS様。
洒落紋が出来上がりました。【 >> お洒落紋・飾り紋の御誂え 藤花(兵庫県 S様) 】
いつもながらの上質な洒落紋は本当に美しく、わくわくします。
さあ、新しく生まれ変わったお着物をどこに連れて行ってあげましょう。
初お披露目に選ばれたのは、大阪中之島美術館の「生誕150年記念 上村松園」展。
ステキすぎます♪
背の藤花の洒落紋は季節に相応しく、うっとりいたします。
御所解きの染帯ともよくあい、一つの物語のよう。
染帯は、弊店オリジナルの御所解きの染帯です。
図案を興し、小舟や芦草、四季の草花、霞や雲取りなど、典雅な文様をたっぷりと贅沢に染め上げました。
綺麗な花緑青色の帯のお色もこだわりポイントでしたが、着物にも藤花の洒落紋にもとてもよく合い、素敵に着こなしていただきました。
S様、有難うございます。
この時期になればこの柄を纏おうと思うワクワク感は、和装ならではのお楽しみ。
いつも素敵にお召しいただき、本当に有難うございます。