付下
柔らかく白みを帯びた水色(白群色)の地に、白で筆で描いたような御所解き文様が本当に綺麗。
数多のお色を使わずにシンプルに淡彩でまとめた上でのこの美しさ、さすがですね。
引き算の美学や余白の美しさが成り立つのは職人の腕の確かさあってのことと実感する付下です。
白と銀の摺箔を纏う雲を借景に勢いよく流れる滝、梅の古木や枝ぶりのよい松からは典雅な日本の風景を描きつつ、年月を経て栄える繁栄をも願うようですね。
霞からお顔を覗かせる可憐な花は、日本の四季を代表する梅、桜、楓、そして松などの吉祥文様。
銀や金、
そしてお色は、梅や桜、楓や松に少しだけあしらった刺繍のみと加飾は最小限。
白の美しき御所解きは品よく柔らかく、晴れのお席を彩ります。
御所解きにとって白揚げが御馳走であることはいつもご紹介している御所解きの帯や付下と同じなのですが、本作品はその白揚げのラインの美しさと共に、まるで白の岩絵の具で大胆に描いたような味わいをご堪能いただける付下です。
柄は描く職人の匙加減で都度変わる一期一会の美しさ。
様々な晴れのシーンに。









