名古屋帯(織り)

透き通らんばかりの光沢や澄み渡る透明感で会場の中でもひときわ輝いていた染織品、
池田リサさんの九寸織名古屋帯「吉野格子/生絹」です。
夏の仕入れも終了
と 一息ついた頃合いに
素晴らしい出会いに恵まれました。
帯のベースは淡い亜麻色。
麦わら細工のような乾いた質感が涼しげです。
繊細で極く細い生絹の糸を丁寧に織り上げた布面は、手で触れるとさらさらと心地よく、透明感と輝きに溢れています。
空五倍子色の段絣は、帯に陰影を
水縹色の段絣は、爽やかさと輝きを
そして特に圧倒的なのは白の吉野格子のこの発色です。
柔らかい光を放つように輝き
生絹ならではの透明感が存分に発揮されているのです。
池田氏もまた糸作りを格別にこだわってらっしゃるそう。
それは伺うまでもなく作品に投影されておりますね。
綺麗なものは綺麗。
美しいものは美しい。
それでよいのです。
コーディネートイメージ画像では、ヘリンボーン柄の紋紗に合わせています。
紋紗のような柔らかものはもちろん
能登上布や明石縮などの夏織物にも綺麗に合わせていただけます。
国画会正会員
1977年 国画会工芸部新人賞 受賞
1992年 フランス・カルカッソンヌ城にて個展
1995年 国画会正会員
■池田リサ 九寸織名古屋帯(吉野格子/生絹)
※お値段は、お問い合わせ下さい。