姫路に夏の訪れを告げる「姫路ゆかたまつり」。今年は6月24、25日の両日開催でした。
夕刻近くになるとゆかた姿が街に溢れ、百貨店や路面店のスタッフも浴衣を着用し、皆で夏の訪れを楽しむのです。
ゆかた祭りの起源は江戸時代にさかのぼり、姫路城主、榊原政岑公が城外に長壁神社の御分霊を祀り、長壁(おさかべ)神社の夏至の例祭に、庶民も気楽にゆかた姿で祭祀に参加できるようになったのが始まりだそう。
今ではすっかりイベント化し、夜店メインの、主にお子様方が楽しむお祭りになっています。
とはいえ、大人にとってもゆかたを着用するよい機会がこの「ゆかたまつり」。
すっかり大人になると、浴衣を着用する機会も少なくなりますよね。
今年は平成中村座姫路城公演もございましたし、麗しい富姫も拝見いたしました。
ということで、
長壁神社にお詣りし、お食事を楽しみましょう♪ と、E様、N様、S様の三人様でお出かけになったご様子をご披露いただきました。
三人様共に、とっても素敵な浴衣姿でございます♪
まずセンターのE様のお召しもののご紹介から。
誉田屋源兵衛の、黒地に白銀の耳が伸びる「真向かい兎」に同じく誉田屋さんの芭蕉段織の半幅帯。
龍工房の極細組を三分紐として使いモレッティの赤金魚の帯留が泳ぎます。
お足元は和小物さくらの黒スクエア「京履き台」に赤の足袋、そして赤のバッグをお持ちになり、黒×赤プラス銀で全身おまとめになったコーディネート。
うーん、カッコいい!
背から両肩に伸びた白銀の兎の耳がなんともいえない…。すれ違った時、思わず振り返ってしまいそうです。
向かって右のS様は、誉田屋源兵衛の梅花抄の黒白バージョン。
博多の黒白半幅帯に赤色の三分紐と帯留、
半衿もレースの黒白と、S様も赤を効かせたコーディネートですが、白の分量が多く、爽や かですね。
毎年振袖の着付けを請け負うS様ですが、半幅帯は滅多に結ばないため、逆に大きさに苦労したそう。
半幅帯はバランスが勝負!はい、本当に難しいです…。
向かって左のN様は、竺仙の松煙染浴衣に、バティックの半幅帯をかるた結びで。
こちらの半幅、お気に入りで夏冬問わずヘビロテだとか。有難うございます。
帯留はお嬢様からのプレゼントだそう。ステキですね♪
緑とベージュ、茶系でおまとめになったナチュラルさがとてもよくお似合いですね。
大人のリラックスした浴衣姿は、夏の普段着物として様々なお出かけにお召しいただけますね。
素敵なお姿をご披露いただき、誠に有難うございました。
追伸:素肌に浴衣が心許ない時には、本麻シリーズがお勧めです。半襦袢で気軽にお召しくださいませ。