柄を加える御誂え
N様は、平素より着物をよくお召しになり、訪問着や付下に袋帯、というコーディネートが多いそうなのですが、少し趣をかえた装いもしてみたいな、と思われていたそうです。
弊店のサイトを偶然ご覧いただき、お好きな帯があったとのことで、実店舗へ御足を運んでくださいました。
帯の他、吉野間道の御召をお求めいただいたのですが、いつもは垂れもの、と伺いましたので、このままだと少し物足りないかもしれません。
せっかくですから、御召に加工を施しましょうか、とご提案いたします。
合わせていただく帯は、桜爛漫の名古屋帯。
そこで「お揃い」として楽しんでいただけるよう、「桜」を金彩でお入れすることにいたしました。
金彩のみで、さりげなく、且つ華やかにお召しいただけることでしょう。
モチーフが決まれば、あとの詳細は弊店へとお任せいただきました。
桜の配置の下絵です。
付下のように柄をお付けいたします。
訪問着に合わせて訪問着に合わせて
特にご注目いただきたいのは、桜をうなじ部分の衿にもお付けしたことです。
出来上がり品にはありえない柄位置で、予め”このお客様の為にお作りする”とご寸法が決まっているからこその贅沢なのです。