訪問着
織物
なんて綺麗なことでしょう。
優しくて凛として。
多くの染色作家の作品がそうであるように、根津美和子さんが創作する綾織の訪問着も唯一無二。
色遣いの透明感や綺麗さが抜群で、いつまでも眺めていられます。
第98回 国展出品作「花の雲」をご紹介いたします。
地織の市松綾が煌めきますね。
もし、このお着物が薄香色の無地織物であったとしても、あまねく織り上げた1㎝間隔の綾織が煌めき、陰影に富んだ表情を物語りますから、とても綺麗な無地になる。
そこに経絣を、表情を変え&色を変えながら織り成すのですもの、それはもう綺麗に違いないのです。
肩から衿、胸にかけては薄浅葱色の淡いふわりとしたブルーを、
凛とした蘇芳色を馴染ませつつ、薄浅葱色、蘇芳色とも濃淡でグラデーションを描きながら、薄香色へと変化します。
一方、お裾では、青みが冴える縹色から花萌葱色の綺麗な緑へと変化する景色が拡がります。
経には、生糸で艶やかさや晴れやかさを表現しつつ、
緯は、赤城の座繰糸ですから、紬らしい着心地を感じていただけるはず。
根津さんは桃の枝を使って染めることが多いように思いますが、この薄香色の地も桃の枝なのだそう。
心持ち赤みを感じるのも、桃だからかもしれませんね。
絣は透明感ある欲しい色を得る為に化学染料です。
ご着装シーンは帯次第。
正式なセレモニーシーンにも、観劇などの趣味のお席にも、
様々にお楽しみください。
前回頂戴した根津さんの訪問着「山里の春」は、常盤貴子さんの着装姿できものSalon様にご掲載いただきました。
今回も是非誌面でご紹介をと願っておりましたところ、
2026-27秋冬号の「きものSalon」様の 誌面p.36 でご掲載いただくこととなりました。
多くの皆様にご覧いただきたく思います。
( 誌面では、花の宴のクレジットですが、正式には「花の雲」でございます。)
1952年 生まれ
1988年 青戸柚美江氏に師事
1990年 多和田淑子氏に師事
1992年 独立し、徳島にて工房を開く
1993年 国展初入選(以降6回入選)
2010年 国画会正会員
■ 根津美和子 訪問着(経絣市松綾織・花の雲)
●品切れ









