付下

大羊居の染織品だとすぐに分かる個性と華やぎ。
東京友禅の最高峰、大羊居謹製の付下です。
地色はグレイ味を帯びた紫色です。
表現が難しいニュアンスカラーは、牡丹鼠色、あるいは葡萄鼠色でしょうか。
ライティングによって映る色も異なる気品あるしっとりとした深い染色は、落ち着いていて、華やぎをも感じるとろりとした艶やかさ。
そんな紫地に大羊居独特のタッチで染め上げられた唐子たち。
お顔立ちも美しく、華やかで凝った衣装や玩具類も愛らしく素敵ですね。
深い紫地に描かれた5人の唐子と花景色の鮮やかな彩色と刺繍の技が冴えわたります。
こうしてシンプルに描けるのも工房の技量の賜物です。
それぞれの鮮やかな彩色が見事に調和して、大羊居ならではの友禅の世界へと、私達を誘うのです。
■ 付下(唐子喜遊/大羊居)
★『きものSalon 2025-26秋冬号』「子供が主役の日の母の装い」特集の p.49 に掲載されました。
※お値段は、お問い合わせ下さい。