透けすぎず、固すぎず&柔らかすぎずの適度な張り感もあって着付けもし易い明石縮。
柔らかものと織物の中間位のイメージなので、夏のベーシック着物としてお勧めの着物です。
この度ご紹介いたしますのは、大小の銀鼠色の市松を織り上げた作品です。
鳥の子色地に、市松の上下を暈しで馴染ませるように織り上げられた、ふわりとした、やわらかい印象のお着物ですね。
涼しげに見えるのは、市松の中に浅縹色があしらわれているから。
明石縮独特の地紋、大小の市松模様、その模様を構成するお色にはグレイとブルー。
この3つが相互に重なり合い、素適な織物が出来上がりました。
合わせた染帯は、無双仕立ての名古屋帯です。
下の帯地には墨色の芒を描き、上に重ねた薄手の生地には青楓を。
二枚合わさった、その景色を楽しむ帯。
紗合わせのお着物のように、下に描かれた柄と上の柄が重なり生まれる物語を楽しむ風流な趣向の帯ですね。
その繊細な感覚は、日本人の感性ならではかもしれません。
帯締めは、シンプルに。
帯揚げには、青を効かせてアクセントを。
大人の洒脱な夏着物姿です。
■着物:明石縮(市松崩し)
●品切れ
■帯:染名古屋帯(芒に青楓/無双) 夏・単衣向
●品切れ
■帯締め:夏平唐組(白)夏・単衣向
●品切れ
■帯揚げ:夏帯揚げ(雨縞/染分・紺鼠×白)
●品切れ